看護師の写真 看護師の写真

公立佐賀中央病院 看護部

看護部理念

患者さん一人ひとりの
尊厳を大切にし、
優しさと思いやりを持った
看護を提供します。

基本方針

  1. 豊かな感性と高い倫理観を持ち、その人らしさを尊重し、生きる力を支える看護を提供します
  2. 病院の役割を理解し地域につながる医療サービスの提供に貢献します
  3. 専門職業人として活躍できる看護師を目指し自己研鑽に努めます
  4. 保健・医療・福祉と連携し多職種チームでの地域医療に貢献します
  5. 医療・社会福祉の変化に対応し、病院経営と運営に参画します

ごあいさつ

看護部長 写真

 この度、看護部長を拝命いたしました中村京子と申します。令和7年7月1日に多久市立病院と小城市民病院が合併し公立佐賀中央病院が設立されました。両市の方々、病院職員の方々の思いを受けて初代看護部長を拝命することに重責を感じるとともにやりがいも感じております。両病院が築き上げてきた伝統を大事にして新しい文化を更に築き上げることができればと考えております。病院の理念は「信頼される温かい医療で地域に貢献します」とあげられています。病院理念を受け、看護部理念は『患者さん一人ひとりの尊厳を大切にし、優しさと思いやりを持った看護を提供します』としました。地域の皆さまから頼られる病院、公立佐賀中央病院があって良かったと思っていただける病院であり続けたいと思っております。

 私は、国立病院機構で長年勤務をしてまいりました。九州管内6回の転勤をし、様々な病院での勤務を経験させていただきました。これまでの経験を活かしていくこと、そして、現在の勤務場所で「今の私ができること」を考え、精一杯頑張ってまいります。地域に寄り添い、地域の皆さまとともに歩み続けるよう職員皆で協力し、頑張ってまいります。どうぞ皆さま、よろしくお願いいたします。

看護教育

理念のアイコン

教育理念

高い倫理観と科学的根拠に基づいた看護を提供できる看護師を育成します。

ペンのアイコン

教育目的

専門職業人としての知識・技術を身につける。そして、自己のキャリア開発を目指し、自ら考え行動することで質の高い看護を実践できる。

看護師のアイコン

看護部が目指す
看護師像

高い倫理観と科学的根拠に基づき、一人ひとりの患者さんを大切に優しさと思いやりを持った看護を提供できる看護師。

組織図

スクロールできます

看護部組織図

看護体制・勤務形態

スクロールできます

フロア 病棟機能 看護体制 勤務体制 勤務時間
2階西 包括ケア病床
一般病棟
ブース型
プライマリー
2交替・3人夜勤 日勤/8:30~17:15
ロング日勤/8:30~19:45
夜勤/18:45~9:45
他時差勤務あり(早出・遅出)
3階西 一般病棟
3階東 療養病棟 ブース型
プライマリー
2交替・3人夜勤
(看護師2:補助者1)
日勤/8:30~17:15
ロング日勤/8:30~19:45
夜勤/18:45~9:45
他時差勤務あり(早出・遅出)

ブース型プライマリーとは

病棟を3つのブースに区分して看護師の動線のムダを省き、患者さんの側でケアを提供します。その中で看護師は、一人ないし数人の患者さんを入院時から退院時まで継続して受け持ち、プライマリーナースとして患者さん一人ひとりの尊厳を大切にします。また、患者さんの側で状態の変化を早期に発見し治療やケアの責任を持つことで、質の高い看護実践を目指します。

部署紹介

病棟

2F 西 スタッフステーション

2階西 病棟

2階西病棟は、整形外科・消化器外科の急性期疾患に対応する一般急性期28床と、包括ケア病床20床の混合病棟です。他職種と連携しながら検査や手術、治療からリハビリテーションまで切れ目のない医療と看護を提供します。患者さん一人ひとりをプライマリー(入院から退院まで責任を持って受け持つ)看護師が担当することで、個別性のある看護を行います。地域の皆さまの健康づくりを支えるため、質の高い医療と患者さんの思いに寄り添った看護実践を目指します。

3F 西 スタッフステーション

3階西 病棟

3階西病棟は、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科の急性期疾患に対応する47床の一般急性期内科病棟です。患者さんそれぞれの状態に合わせた専門的な医療を提供し、多職種と連携しながら治療からリハビリテーションまで、切れ目のない医療と看護を提供していきます。患者さん一人ひとりをプライマリー看護師(入院から退院まで担当する看護師)が担当することで、早期回復と社会復帰を目指した個別性のある支援を行います。地域の皆さまの健康を支えるため、質の高い医療と看護を提供していきます。

2F 東 スタッフステーション

3階東 病棟

3階東病棟は45床の医療型療養病棟であり、長期にわたる医療的なケアが必要で自宅での療養が難しい患者さんのための病棟です。急性期の治療を終えた後も医療依存度が高く、継続的な医療管理や日常生活の援助を必要とされる患者さんが安全で安心して過ごせるように療養環境を整え提供しています。

医者と患者のアイコン

外来

外来では「信頼される温かい医療で地域に貢献します」の理念のもと、患者さん一人ひとりに寄り添った看護を提供します。専門医による丁寧な診療と心温まるサポートで安心して受診できる環境を整えています。また、訪問看護や健診センターを設置し予防医療や健康づくりを支援することで地域の皆さんが安心して生活できるよう努めていきます。

手術台のアイコン

OP室(中材含む)

手術室は、外科・整形外科の予定手術や緊急手術を行っています。手術室看護師は、患者さんが安全かつ清潔に手術を受けられるよう術前・術中・術後のあらゆる場面を通してサポートしています。具体的には手術中の器具を渡す直接介助と環境整備や患者さんの全身状態把握を行う外回り看護に分かれており、それぞれの役割を分担しながら手術を円滑に進めています。安全・安心な手術を目指し、手術室看護師は常に最新の知識や技術を習得するよう学びを深めています。

医療機器のアイコン

HD室

人工透析とは腎機能の低下によって血液のろ過を行えなくなった患者さんに、人工的に血液の中にある老廃物や余分な水分を取り除き、血液をきれいにして体内に戻す治療です。透析室では、医師1名 看護師3名 臨床工学技士1名で透析治療を行っています。月・水・金の午前午後の1日2回治療を行っており、観光や帰省された患者さんの臨時透析も随時受け入れを行っています。感染症患者に対しても対応ができるように個室を完備しています。安全で適正な透析治療を心がけ、皆さんの生活の質向上に全力を尽くしていきます。

車と看護師のアイコン

訪問看護ステーション佐賀中央

訪問看護ステーションは、主治医の指示のもと専門の看護師がご自宅を訪問し、健康状態や症状の観察、医療処置(インスリン注射・点滴・カテーテル管理等)、療養上のお世話(清潔支援・内服管理等)、利用者さんやご家族の相談を受けたり助言を行っています。地域の皆さんが疾病を抱えながらも、住み慣れた地域や家庭で、その人らしい生活が続けられるよう支援しています。利用者さんやご家族が安心、安全に在宅生活を続けられるよう多職種と連携し、誠心誠意サポートさせていただきます。

院内外で活躍する看護師

感染管理特定認定看護師

感染に係る薬剤投与関連/栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連

院内での感染対策はもちろん、地域に目を向けた感染対策の強化・支援を実施しています。院内では感染制御チームの一員として、来院者の感染予防のための環境を整え、感染症発生を早期に把握するための調査等を実施しています。また、特定行為修了者として医師と協力しながら、患者さんの感染症の原因究明および抗菌薬の適正使用に関する活動をしています。院外では、佐賀県内で感染防止対策地域連携協議会や感染症対応力強化事業に参加しています。

精神科認定看護師

精神科認定看護師は日本精神科看護協会が認定した資格であり、精神科の看護領域においてすぐれた看護技術と知識を用いて、質の高い看護を提供する看護師です。様々な学会及び研修で研鑽し、学会や研究会での発表や院内外での講義を行い、精神科看護の発展に努めています。また、こころに病をもつ方、認知機能に不安のある方、大量飲酒する方などが安心して身体の治療と看護をうけることができるように、知識や技術の周知を行い、現場での看護を行っています。その他、聴覚障害の方の手話での支援も行っています。ご相談のある方は気軽にお声掛け下さい。

特定看護師

栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連/精神及び神経症状に係る薬剤投与関連

超高齢化社会を迎え、認知症患者さんの入院が増加することが考えられます。認知症の患者さんが安心して入院治療・療養生活を送ることができるように支援していきます。また、急性期の疾患を優先するだけでなく、認知症の患者さんが「もてる力」を発揮し、早期に住み慣れた場所で生活できるように在宅療養支援を行います。院内だけでなく地域の多職種とも連携し、認知症の患者さんと家族が安心して療養できるように貢献していきます。

特定看護師

血糖調整コントロールに係る薬剤投与関連/栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連

佐賀県では、「佐賀県糖尿病コーディネート看護師」を基幹病院に配置し糖尿病医療提供がどこに受診しても専門医と連携できるための取り組みを行っています。発足当初から多久小城地区を担当し開業医の先生や他職種を連携しチームでつなぐ支援を行っています。昨年、特定行為研修を終了し、医師の思考過程、治療の方向性を理解し考えを伝えられるようになったこと、看護師として個々人の生活状況を予測しながら、療養支援を実践できるようになったことを強みにこれからも地域の糖尿病支援窓口として活動していきます。

糖尿病コーディネート看護師

糖尿病コーディネート看護師は、患者への療養指導、医療機関・多職種との連携支援、地域での啓発活動を行い、継続的な療養支援体制の構築を目指し、糖尿病の重症化予防と生活の質の向上に努めています。各医療機関を訪問し、患者の紹介や療養相談、一人ひとりの生活に寄り添いながら、多職種と連携し、継続的に個別性のある支援を行う専門的な立場です。患者さんが自分らしく療養生活を送れるよう支援し、個々に合わせた指導を行うと共に、医療スタッフへの技術指導などのサポートも行います。

糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士は、糖尿病患者の療養生活を支援する専門職であり、医師や医療チームと連携をとりながら、食事・運動・服薬などの自己管理支援や指導を行い、合併症予防とQOL(生活の質)の向上を目指します。患者さん一人ひとりの背景や価値観に寄り添いながら共に歩む存在でありたいと考え、医師や看護師、管理栄養士、薬剤師などの多職種と連携し、より質の高い療養指導を実践していきます。

フットケア指導士

フットケア指導士は、一般社団法人日本フットケア学会が認定する資格であり、足の疾患に対する知識と技術を身につけています。活動内容としては、足病変の予防的なケアと足に関するトラブルの早期発見や治癒促進に向けたケアの提供です。足の手入れの必要性を実感し、生活の中で継続的に行えるよう個々に応じたセルフケアの指導を行います。足指や爪、かかと、足裏などの清潔を守るケアや足裏のタコや巻き込み爪に対して角質の固くなった部分をケアして爪を整えます。また、むくみや乾燥には足のマッサージや全身のリラックスを図り、足トラブルの予防と解消を目指します。

心不全療養指導士

心不全療養指導士は、医療スタッフと連携し患者個々に即した生活指導や相談を行っています。日本は超高齢化がすすんでおり、特に多久小城地区は、全国・佐賀県全体と比較しても高齢者の割合が非常に高く、それに伴い心不全患者も増加しています。公立佐賀中央病院は、心不全患者に対し心臓リハビリテーションを実施します。心臓病の患者さんが体力を回復し自信を取り戻し、QOLの改善や、心不全の再発・再入院の防止に繋がる支援に関わっていきます。

透析技術認定士

日本の慢性透析患者数は35万人(2020年)で2030年には約38万人になるという推計があります。透析治療が必要になった患者さんは、その後生涯にわたり透析を受けなければなりません。患者さんの負担を少しでも軽減し,生活の質(QOL)を高められるよう透析装置の操作や生活指導、治療計画の立案を行い、患者さんのサポートに尽力しています。また、透析に関する教育や研究にも携わり、最新の技術や知識を活用し、より良い医療サービスの提供を目指しています。

肝炎コーディネ-タ-

肝炎コーディネ-タ-は、肝炎ウイルス検査の推進や陽性者の受診支援・治療費助成制度の案内などを行い、患者さんが適切な医療を受けられるようサポートします。近年増加するNASH(非アルコール性脂肪肝炎)など生活習慣病に起因する肝疾患に対しても、啓発活動や予防のための情報を提供し、医療機関との連携を行いながら早期発見と重症化予防に取り組んでいきます。患者さんの不安を軽減し安心して治療が受けられる環境づくりに努めます。

骨粗鬆症マネージャー

骨粗鬆症マネージャーは、骨折の予防と骨粗鬆症の治療継続を支援する専門職です。医師を中心に多職種と連携して骨密度測定や治療の必要性を患者さんに説明し、生活習慣の改善や指導を行っています。当院には外来、病棟に10名の骨粗鬆症マネージャーがいます。再骨折予防のための継続的なフォローアップを行い、患者さんが安心して治療を継続できるように支援を行っています。

登録リウマチケア看護師

日本では約70万人のリウマチ患者さんがいると推定されており、女性に多い病気です。30~50代の働き盛りに発症する事も多く、20代でも発症する場合もあります。登録リウマチケア看護師とは、リウマチ疾患のケアに関する知識とスキルが認められた看護師です。現在、当院では3名の登録リウマチケア看護師が活躍しています。質の高い看護を実践する事を目的とし、最新の知識を常に更新しながら、薬の副作用から生活指導まで患者さんの身近な存在として支援しています。

消化器内視鏡技師

消化器内視鏡技師とは、内視鏡を使用した検査や治療をサポートする専門的な知識を持った専門職です。医師と連携しながら内視鏡検査の質と安全性を保つ役割を担っています。当院では胃カメラ・大腸カメラ・ポリープ切除術などを行っています。定期的に研修へ参加し最新の知識と技術を身に付けることで、安全に検査が行えるよう心がけています。一人ひとりの患者さんに寄り添い、安心して検査や治療を受けられるようサポートします。

災害支援ナース

東日本大震災を機に災害支援ナースに登録し、佐賀県看護協会の災害看護委員に所属しています。災害支援ナースの活動は、平時は病院で看護師として勤務し、災害などの非常事には被災地へ赴き支援を必要とする人達へ医療や看護を提供することです。「誰かの役に立ちたい」という思いを、自分の知識と技術を活かすことで形にできる仕事だと考えます。被災地へ希望を届けるために私たちと一緒に活動する仲間を増やしていきたいと思います。

教育担当副看護部長/副看護師長

新看護部の教育理念は「高い倫理観と科学的根拠に基づいた看護を提供できる看護師を育成します」と掲げられました。看護実践能力を高めていくための支援と人材の育成に対しては、継続してクリニカルラダーシステムに取り組んでまいります。新人看護師への指導や世代間ギャップも見据えつつ、レベルⅠ~Ⅴまでの能力を獲得していく過程を通して、より効果的な関わりをしていきたいと考えています。

医療安全担当副看護部長/看護師長

医療安全は、患者さんの命と健康を守る医療者の最重要責務です。「質の高い安全な医療の提供」を基本とし、全職員が協力・連携して安全対策の強化に取り組みます。また患者さんやご家族が安全に安心した医療が受けられるよう医療安全に関する定期的な職員研修や意識向上につとめます。これらの取り組みを通じて、患者さんが安心して医療を受けられる環境を提供し、質の高い看護を目指します。